17歳の息子は、ペイントボール(Paintball)が大好きである.ペイントボールと言うのは、ペンキが入った玉をマーカーと呼ぶライフル銃みたいなもので相手を撃ち、チーム対抗で競う、今アメリカでもっとも人気のある新スポーツの1つである.うちの息子は何年か前からハマってしまい、いつの間にかセミプロチームに所属してしまった.高校生はうちの息子と友人だけで後は大学生や社会人である.年に何回は、アメリカ各地で行われるトーナメントへチームで遠征に行く.
どう言う訳か、私は今まで一度も試合を観に行った事がなかった.”何でも自分でする構わなくて良い”と妙に大人ぶっている強がりのうちの息子が、以前ポロッと『You guys never come to see my game. Brandon's parents always come to see us.(ママら全然僕の試合を見に切れくれないな.ブランドンの両親はいつも応援に来ているで)』と言ったのをふっと思い出し、”ああ、あんな強がり言ってたけどやっぱり観に来て欲しかったんやろな.今回もし日曜日まで出れたら絶対に観戦に行こう”と思った.そうしていたら最近いつも早々と負けてきたのが、あれよあれよと勝ち進んで、日曜日の決勝戦に出ることになった.息子に『明日ママとパパ観に行くで』と行ったら、『無理して来なくていいよ』と言いながらも、顔はうれしそうにしていた.いよいよ日曜日,息子はガールフレンドを連れて、朝早く試合先のDisney's Wide World of Sports Complexへ行った.試合は2時からだったので12時頃家を出たらちょうどかなと思い、私は前の晩夜更かしして、お昼近くまで寝ていた夫を叩き起こし、行くでと有無も言わさず引っ張っていった.2時ちょっと前にディズニーに着くとまだ試合が始まっていなかった.息子を探して、試合前のチームの控え場所へ会いに行ったら、息子は嬉しそうにでもちょっと大人ぶって、どこで試合を観戦したらいいか教えくれた.そして、行ってくると言って私と夫にHugとKissをして控えのテントへ入った.私と夫は観戦のベンチに座って試合を待った.私はこういう試合に行くと熱くなるタイプなので、今回は控えめにしようとは思っていたのだが、いったん試合が始まり、息子が必死でプレイしているのを見ていると、気がついたらなりふり構わず大声で、『竜がんばれ!』と日本語で叫んでいた. こういうのを親ばかというんだろう. でもいったん応援しはじめたら'もうええわ'と、隣で静かに応援している夫をしり目に、最後まで大声で応援し、ゲームセットになり優勝した瞬間、思わずイエィ〜!!とベンチから立ち上がって頭の上で拍手をしていた.試合後,控えのテントへ行くと息子はチームメートと共に優勝の記念写真をとり、ファンにサインしていた.その後、私たちの所へ来たので、『Congratulations (おめでとう!)』といったら、『Thank you mom,dad, Now you are proud of me.(有難うママ、パパ、僕の事を誇りに思うでしょ)』と嬉しそうに言った. ”ああ、よかったなあ〜”としみじみ心の中で思いながら、よし、今晩は家に帰ったらお祝いのディナーへ行くでと息子とガールフレンドに言い残して一足先に帰った.
