§アメリカの寿司                          

この間私の?回目の誕生日だった.そこで子供らを夫の両親の見ててもらって、夫と一緒にオーランドへ行き、友人のRさんと待ち合わせして日本料理店へ寿司を食べに行った.私は日本にいるとき寿司はそんなに好き!って事もなかった. が、こっちへ来て突然、周りの日本食材が乏しくなって、肉より魚!派であった私にとってはとても辛い環境になった.

私が居るここは海辺なのに、魚に困るとは何故?と思われるかも知れないが、ほんとうに困っているのである.確かにこの町にもフィッシュマーケットと呼ばれる魚屋はあるのだが、これがこれがなのである. 売っているのは、ほとんどがきれいなフィレ状態になっており、頭、皮、尾ヒレが完全なのは、ほとんどないに均しい.種類もグルッパーと呼ばれる鱈の一種(こっちの人には、これが一番人気がある)やフラウンダー(鮃)、スナッパー(鯛の一種)、イエローテイル(はまち)など白身の魚がほとんどで、赤身といえば、サーモン、ツナ(時々しか入らない)位しか売ってない. たまにマヒマヒなどという『なんやそれ?』系のへんなのがあったりする. 私が好物だった青い背の魚、すなわち鯖、秋刀魚、鯵、なんて見たことがない. 

アメリカには、フロリダには、この辺りにはいないのか?と思ったがそうでもないみたいだ. 日本人やアジア系の比較的多くいるオーランドへいけば、オリエンタルマーケットの店の冷凍庫にカチンカチンになった秋刀魚が入っているし、この間マリーンランドへ遊びに行ったとき、イルカのトレーニングを見ていたら、トレーナーが、イルカ達が芸をする度に、鯖を1本ずつ気前よくやっていた. 『お〜〜おサバよ!魚屋で見かけないと思ったらおまえ、こんなとこにいたのか?』と思わず言いたくなるほど、沢山バケツに入っていた. ...と言うことは、どうやら、一般のアメリカの人は、油の乗った、本当の魚の味のする魚をあまり好まないらしい.あっさりと淡泊で魚の味のしない、見ても魚だった面影がない身を好むらしい. だから魚屋に売っていないのである.

そんな訳で、いろいろな魚と巡り会えるお寿司がいつの間にか好物になり、私達(ちなみにうちの米人の夫は、寿司がなによりも好物である.)にとっては寿司を食べに行くことがスペシャル日のディナーになった. よってこの日もスペシャル日にあたり、いそいそと出かけて行ったのであった. 


(C)Copyright 1997 - 2008 TaraSN